キャブレターは「ガソリンと空気の混合気を作り出す」という役割があるのですが、この混合気、実は「キャブレターがエンジンに、送り出している」のではなく、「エンジン内の気圧が低くなるため、エンジンに吸い込まれていく」というのが、実際のところです。
キャブレターが、エンジンのシリンダーと「マニホールド」という通路でつながっています。
シリンダーのピストンが下がると吸気バルブが開き、大気圧よりも低い気圧となったシリンダー内に、混合気が吸い込まれていくのです。
また、キャブレターからシリンダー内に吸い込まれる空気の量は、スロットルバルブによって調整が行われています。
このため、キャブレターの役割として「エンジンの出力を制御する」というものもあります。
ちなみに、キャブレターと同じ役割を果たす「インジェクション」というものが、2007年のハーレーダビッドソンモデルから採用されていますが、インジェクションは「燃料を噴射する」という働きを持っています。