キャブレターのセッティングは難しいと言われています。現代の自動車にはキャブレターは付いておらず、代わりに電子制御されたインジェクターが付いていて調節不要になっています。まず、キャブレターとは何でしょうか? キャブレターとは、エンジンに付いている重要なパーツです。エンジンにガソリンを供給するのがキャブレターの仕事になります。
ガソリンは燃えやすい物質ではありますが、エンジン内でスムーズに燃焼させるには液体のままガソリンを注入するわけにはいきません。キャブレターは空気とガソリンを一定の比率で混合して、エンジンのシリンダー内に「霧吹き」をすることでキレイにガソリンが燃えるようにしています。
キャブレターのセッティングはなぜもたつくのでしょうか?キャブレターのセッティングが上手くいっている状態とはエンジンがスムーズに回転する状態です。仮にキャブレターのセッティングのみが最適だとしても、エンジンの回転が安定しなければ意味がありません。これが、キャブレターのセッティングがもたつく理由のひとつです。
キャブレターのセッティングには、気温、大気圧、エンジンのスパークの飛び方、エンジンの各パーツのスムーズな動きなど、非常に多くの要素が関係しています。キャブレター自体の調整も、エア流入量の調節、アイドリング調節、スロットルの調節と、調節するモノが多いのです。目盛りが振ってあるわけでもなく、季節や場所によってもベストセッティングが代わってしまいます。その難しさが、キャブレターのセッティングがもたつく理由になっています。