ハーレーが、全モデルでインジェクションを採用するからには、それだけのメリットがあるということです。
最大のメリットは「気象状況などに応じて、最適な混合気を作り出し、エンジン性能を高めることができる」という点です。
たとえば、寒冷時の走行、高所でのツーリングなど、ハーレーにとって過酷な気温・気圧の状況でも、インジェクションを採用したモデルは、ガソリンと空気の最適な混合割合を計算し、安定してエンジンに供給することができます。
また、不完全燃焼が起こりにくいため、排気ガスに有毒物質が混じりにくく、環境性能も高まるということ、燃費がよくなるということも、大きなメリットです。
従来のキャブレターとは異なり、メンテナンスをする必要がありません。
消耗品がないこと、セッティングのズレもないためです。
このように、メリットが大きいと思われるインジェクションですが、残念ながらデメリットもあるのは事実です。
ただ、インジェクションを搭載したモデルが増えるにつれ、デメリットは改良が進んでいくことでしょう。